2014年6月12日木曜日

OさんのTotal Physical Responseについて

1 OさんのTotal Physical Responseについて

Total Physical Response はかなり知られた指導法の一つです。早期の外国語教育には効果的とされています。また、TPRは、1960年代に行動主義的な言語学習から認知的な言語学習へと揺れ動く言語学習指導法が注目を集めた頃に発表された指導法の一つです。その他の指導法と同様にある信奉者がいて、現在も熱心に追求されている方法です。

Oさんは、それを自身が経験していて取りあげて発表してくれました。自分を基準として指導法を考えることは、英語教師の研究としては重要な視点でよいと思います。注意しなければ行けない点は、このような調査探求をする場合、文献をある程度きちんと確認する必要があることです。

Total Physical Responseはインターネットでも紹介されているので、比較的調べやすいと思います。批判もされますが、ある程度の効果は示すので、部分的にうまく活用すると、小学校や中学校の英語授業ではうまくいきます。Total Physical Responseという指導法だけを追求するのではなく、いろいろな指導の一部で必要に応じて、「身体を使って英語を理解する」と考えれば、学習者の学習はかなり容易に進むはずです。

英語教師の研究という観点からTotal Physical Responseを考えると、教師が英語学習の際に、このような指導をどう考えているかには興味があります。つまり、教師にはいろいろなタイプがいるので、生徒といっしょに歌を歌ったり、身体を使ってする活動が好きな人とそうではない人がいると思います。

みなさんの中でも、実際に英語を教えるということを真剣に考えている人、教育実習を経験する(した)人、教育実習でも中学でする人と高校でする人などなど。背景が異なる人がこの指導を実際にどのように利用して授業をするかは、とても興味があります。

Look at me. I will show you some gestures. Please guess what I do.

などとして、何かしぐさをして、たとえば、バナナを食べるなど、生徒に当てさせる。

What food am I eating?       -- A banana.

あるいは、

I am doing something. Please see me and do as I do. Are you okay?  --- Okay.

I am walking.
I am jumping.
I am sitting on a chair.
I am singing.
I am sleeping.
....

など。
どう思いますか?口で説明したほうが早いでしょうか?

Oさんの話にみなさんから様々な反応がありました。人の発表を聞いて、ただ聞いただけでは、それでおしまいになるかもしれません。それに反応することで、

「おもいがけない発見がある」

これがこの授業のポイントです。みなさんは、何も疑問を持たなければ、何も学ばないでしょう。何か疑問を持てば、何か発見するはずです。発見すれば、探求したくなるはずです。

また、期待しましょう。









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